外国語に強いBebotは、日本の玄関での訪日観光客対応に最適でした
(左から、渡邉さん、西浦さん)写真提供:成田国際空港株式会社成田国際空港株式会社は2017年にBebotを導入されました。その背景と今後の展望について、同社の西浦マネージャーと渡邉さんにお話を伺いました。
お客様が案内カウンターに行かずとも情報提供できるツールがほしかった
―――現在の業務について教えてください。
渡邉さん:私たちは、成田国際空港の経営企画部門DX推進部DX推進グループに所属しています。空港の業務効率化をDXでやっていこうという部署で、AIチャットボットの運用や館内の案内表示など、幅広い領域を対象としています。他には、労働人口の不足を見据えた自動運転の実証実験や、社内各部署から改善アイデアを吸い上げ業務効率化の推進にも取り組んでいるところです。
―――2017年にBebotを導入した背景について教えてください。
渡邉さん:2017年頃は、空港を利用する訪日観光客が急増する中、「お客様が案内カウンターに行かずとも簡単に空港や観光案内の情報を収集できるツールがあれば、顧客満足度が高まるのでは」と考えていました。また、社内体制としても、お客様のニーズが多様化したことで、スタッフがそれらすべてに対応することが難しくなっていました。
西浦さん:会社としては、近年までの大きなターゲットとして東京オリンピックがあったため、「東京オリンピック開催時までに旅客案内をより良くしたい」「ロボットなどを導入して省力化を進めたい」という考えがありました。
渡邉さん:そんな背景から、多言語対応に特徴を持つAIチャットボットBebotを選びました。「外国語に強い」というのが一番の選定理由でした。
―――Bebotをどのように活用したのでしょうか?
渡邉さん:2017年当初は英語対応のみで、Wi-fiリダイレクト形式(※)で始めました。この形式を選んだのは、空港利用客が増える中で、お客様対応のスピードと対応キャパシティを同時に高められると考えたからです。
※空港利用客が空港内のフリーWi-fiスポットにパソコンやスマートフォンで接続すると、半自動的にWebサイト上にチャットボットが立ち上がり、会話が可能になる設定。
その後、中国語や韓国語、日本語の対応も順次追加し、様々な国籍の方に使っていただけるツールとして運用しています。