AIデータのあらたな活用を研究中エンジニアDenis Vazheninさんにインタビュー

Bespoke Inc.
Jun 10, 2022

(Check here for the English version)

ポジション:エンジニア

Bespoke歴:入社したのは2018年

12歳の時、日本の大学教授に就任されたお父さんに連れられ、家族とともに日本にやってきたDenis Vazhenin(デニス)さん。高校・大学はロシアで学び、その後、日本初のコンピューター専門大学「会津大学」にて博士課程を修了され、卒業後は大手企業でシニアエンジニアとしてプロジェクトに従事。日本歴が20年以上となった現在は、株式会社Bespokeにてシニア兼フルスタック・エンジニアとして活躍されています。

これまでのキャリアを教えてください。

社会人としての最初の仕事は、福島県会津若松市の会津ジャパンという会社でした。4年間くらい在籍して、いろいろなプロジェクトをやりました。そのあと東京へ引越して入社したのが人材系の会社のエンジャパンです。社長室で立ち上がる新しいプロジェクトやサービスといった、社内のベンチャープロジェクトにシニアエンジニアとして携わっていました。そこでも4年間、いくつかプロジェクトを実現して、3年前にBespokeに入社しました。

入社のきっかけはなんだったのですか?

前職の同期の知り合いがBespokeのエンジニアで、さらに別の同期もBespokeに転職して、彼らからBespokeの話を聞いて、おもしろそうだったので転職しました。

大きなシステムの開発や複雑なプロジェクトだと、自分がユーザーとして試せないことが多いんですよね。社内システムは使えるシーンが限られているから友達にも説明しにくいし、社内ベンチャーだといろいろなビジネスやアイディア、サービスなどを立ち上げても、結局ターゲットは自分じゃない。ユーザー・インタビューをしたり、実際にアプリを使ってもらって意見を聞くんですけど、自分ではあまり触らないから機能をアップデートするのがけっこう難しいんです。

でもBespokeは、成田空港で誰でも使えるサービスをつくっている。だから自分も空港に行けばユーザーとしてチャットを使える。自分が使えるものだと、改善点がすぐにわかって開発もやりやすくなります。例えば、ページのロードが遅くてもったいないからちょっと改善しましょうとか、イメージがしやすい。開発側からも見られるし、ユーザーとしても使えるのがおもしろいのでジョインしました

ジョインしてみて、実際はどうですか?

新しい事を学んだり、おもしろいお客さんと初めてのことをするのが楽しいです。今は、これまでできなかったところの改善、効率的なデータ管理、集めたデータの活用、おもしろいアイディアや研究を実行したり、その準備をしています。

チャットの場合、サービスを利用しているユーザーがほしいのは、実際のメッセージや質問に対する答えや情報ですが、クライアントがほしいのは、チャットが質問に対して返答できているか、ユーザーの種別や行動や研究データなんですね。そのあたりのデータの取り出し方とか、ダッシュボードの構成とか、既にあるものの改善をしています。

いろんなデータを集めているので、必ずおもしろいことが発見できるんです。一番人気のトピック、人気じゃないトピック、どういうユーザーが来ているか、PCとモバイルの割合、質問して回答があったら終わりなのか、もっとチャットを続けてもらうにはどうすればいいのか。いろいろと改善できるところがあります。直近の目標としては、おもしろいことをするための基盤として、データの流れをもっと綺麗にしたいですね。

あとはBespokeでは、2年くらい前から1年に2回ハッカソンをやっています。水木金の3日間で、最初の2日間はひとり、もしくは他のメンバーとチームを組んで、自分のやりたいことを実現します。例えば、チャットの改善だったり、やりたかったけど時間がなくてできなかったアイディアをかたちにしたり。

そして最終日には、社内で参加したい人と、必ず(代表の)明美さんも来て、プレゼンをするという機会があります。問題提起、解決方法、実現するとできるようになることを発表するんですけど、研究して終わりのアイディアもあれば、そのまま実際に運用されたこともあります。そういう自由があるところも、Bespokeのいい点です。

デニスさんの役割を教えてください。

フルスタック・エンジニアでもありシニア・エンジニアでもあるので、データもインフラも、基本なんでもやります

フルスタックとしては、ユーザーが実際に見てさわる側と、実際のデータの保存・構築・セキュリティなどのサーバー側の連携、データの互換性とかデータベースでどう保存されるかなど、すべてを把握しています。

シニアとしては、豊富な経験を活かして、お客さんや営業の人からくるリクエストやタスクを一度ぜんぶまとめてから、各チームにどういうタスクで、どういう優先度で、なにを開発するか割り振りを決めています。あとは自分で自由に動いています。

チーム内では、個人のタスクの分担と、作業の優先順位などを共有しています。エンジニアのメンバーは全員シニアで、今は7,8人くらいいます。博士レベルの方もいます。アプリ側を専門とする人や、データとかチャットのAI部分を担当している人など、いろんなチームに分かれています。

Bespokeの働く環境はどうですか?

日本、ヨーロッパ、アメリカと、複数のタイムゾーンの方々がいるので、スケジュール管理がちょっと複雑で難しいです。時間をうまくつないでいかないといけないのですが、物理的なことなのであまりいい方法がないんです。例えば、ミーティングをするときには、日本にいる方が夜遅くでるか、向こうが夜遅くでるか、どちらかになってしまいます。

ですが、そのタイムゾーンをうまくつかって、タスクを早くまわすことができるのは良い点です。日本では夜になっているけど、ヨーロッパではまだお昼とか、アメリカではまだ朝なので、24時間ずっと誰かが常に動いて、サイクルを止めずにまわせます。上手くいかない場合は、返事を1日待たないといけないので、グループ同士のスケジュール管理が大事です。

では最後に、どんな人にきてほしいですか?

自分の目標のために仕事ができる人。自分ができたら嬉しいと思うことを実現できるスキルのある人。

タスクやリクエストを実際にどう開発していくか、仕様を出して、自分で実現して、また営業の人に説明するので、上からこうしてくださいっていう指示がなくても動ける人だといいですね。

あとは、そこまで真面目じゃない人。笑。80 / 20くらいの割合で、仕事は真面目なんだけど、笑える時はちゃんと笑うとか、そういうのもけっこう大事ですね。そのほうが、社内とかいろんなプロジェクトで、話がしやすくなると思います。

おわり

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最後に。

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